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Case1:粉末造形編
製作物:ガソリンタンク
サイズ:X=230 Y=615 Z=344
数量:4個
- とにかく納期がなく、一次試作の為、形状変更が予想されるので型を作りたくない。また、形状変更となった場合速やかにそれを反映させた試作品がほしい!
- 今まではブロー成形にて試作を行っていた。しかし、ブロー成形の場合、型製作に納期が必要な上、設計変更となった場合もすぐに反映させることは難しい(場合によっては型作り直しの可能性も・・・)。
- 粉末造形をご提案。
粉末造形は造形時サポート(柱)を必要としないので中空形状が得意である。また型レスで作成でき、3Dデータを利用したモノづくりが可能なため、設計変更になった場合でもデータを差し替えさえすればすぐに対応できるメリットがある。
問題となったのが溶着部。内容物がガソリンである為、気密性が重要であり溶着部が心配との声が上がった(万が一もれた場合は大事故につながる可能性がある)。弊社技術陣が知恵をしぼり、断面形状を工夫し溶着度強化に成功。結果、耐圧試験に見事合格した。 - 受注してから1個目納品まで約1週間とブローに比べ約半分の納期でお届けできた。また、すぐに実機に取り付けて形状確認を行い、その際に浮上した不具合点を改善、2個目から設計変更した形状で製品ができ上った事を非常に評価して頂いた。
Case2:真空注型編
製作物:ブーツカバー
サイズ:X=90 Y=90 Z=130
数量:30個
- 金型を作らず量産品と同等の製品を安価で作りたい。
- 製品を予想以上に長く使って頂き、サービス部品保有期間を過ぎても部品供給、修理依頼がある。できないと断るのは簡単だが、その時点でユーザー様との繋がりが切れてしまう様で心苦しい。
- 希望材質がゴムに近いもの、数がまとまっている事を考慮し真空注型を提案。 質感や精度などは試作実績があるので問題ないことは実証済み。 問題は量産品と同等の性能を有するのか・・・。 特に耐油性、耐老化性を気にされていた。 そこである研究機関に注型品(ゴムタイプエラストマー)と量産材料の耐油、耐老化、オゾン劣化試験を依頼、結果を比較したところ量産品と遜色の無い結果を得ることができた。
- 先方は、お客様が製品を利用していただいている以上、修理やサービス部品の提供をしていきたいが、金型を長く保有する事もできずジレンマを抱えていた。しかし真空注型品による対応で、安価、短納期で製品を入手でき、在庫を多く持たずにすむと喜んで頂いた。
注)試作手法で製作したモデルを実際の製品としてご利用する際は必ず事前にご相談下さい